思い出のトゥシューズ。
実家に帰り、自分の荷物の整理をしました。必要な物だけをまとめる作業。
私は父からの相続を放棄します。
おそらく母もそうしますので、父の所有物だった家は無くなります。
つまりは、私の実家が無くなるということです。なので、いつか家に入れなくなる前に、大事な荷物だけでもまとめようということで、帰省しました。
懐かしいものがたくさん出て来ましたが、その中でちょっと感激した物がありました。
使い古したトゥシューズ。
私が小4〜中3まで習っていたクラシックバレエで使っていたものです。
つま先はボロボロ。足の汗がしみついていました。
でも、持ってみると感触をまだ覚えていたのです。
いつものレッスンが終わったあと、どう紐を結んでいたか、まだ覚えていました。
何度もやっていることは、時が経っても、手が覚えているものなんですね。
持った感触だけでなく、苦手だった努力を積み重ねた日々を思い出させてくれました。
少し思い出にひたったあと、
また昔のように綺麗に紐をくくって、思い出BOXに戻しました。
ちなみに思い出BOXは祖父母の家に置くことにしました。
あの家は、しばらく無くなる事はないでしょうから。
思い出は何の為にあるのか。
最近はそんなことを考えています。