【読書】悲しみに浸ること、それは大事なこと。
最近は夫が出張中だから、家ではひとり。
それを「さみしいなぁ」という人もいるけれど、実際はそうでもない。
ひとりぐらしもふたり暮らしも経験した私だから思うのか、
「さみしい」っていう状況は、
ひとりで泣きたい時に、泣けない状況や人目を気にせず泣ける場所が無いこと。
私は人恋しいというさみしさよりも、そのほうが寂しさを感じる。
人恋しさの寂しさは、いずれ死が来る人間にとっては一時しか安堵をくれない。
使い捨ての安心のようなものだと思う。
私はそんな安心には、できるかぎり頼りたくない。
本当に辛いときに、最後の拠り所になるとは、今まで自分がたくさん培って耕してきた"自分の芯"だと思うから。
時には、
自分の中にある寂しさ悲しさに向き合って、ひたすら感じて、泣きたいだけ泣くことが、
私にとってはとても大事なことなのだと身を持って感じている。
誰かに心配をかけたいわけではない。
慰められたいわけでもなく、
ただひっそりと感傷に浸りたい。
その自分の気持ちの変化を大事にしたい。
悲しみにうもれる時間から、少しずつ落ち着いていく自分の気持ちの移り変わりを。
あんなに泣いていたのに、また笑える自分を感じたい。
きっと私も素直に生きられる、大丈夫と感じたいと思う。
父が亡くなってから、特にこれを思うようになった。
泣くことは、迷惑や、心配をかける事だと、嫌われることだと言う人がいるけれど、
全ての泣くという行為がそういうわけじゃないはず。
今日はたくさん本を読んだから、まだちょっと頭が興奮している。
悲しみも"投与"された。
(父を亡くした直後を私を支えてくれた記事です。)
でも、私はきっと立ち直る。
また明日には笑って居ると思う。
父がいない毎日を、何事もなく過ごしていく自分を許す。
私は毎日そんな事をかんがえて、自分を生きています。
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