優しい人ほど、一番怒りやすい人だったりするのかも。
小さい頃に怒りやすかった人、沸点が低かった人ほど、その怒りをユーモアで発散する事が出来るようになり、「面白い人」になる、といったことを聞いた事がある。
お笑い芸人の人たちには、そういう人たちが多いというけど…テレビの受け売り。
確かにそれは分かる気がする。
怒りを怒りとして表現するのは、周りも疲れるし気を張るけど、実際は本人が一番しんどいんだと思う。
怒りを怒りとしてでなく、笑いに変える事が出来たら…気が楽だろう。
このことから考えると、「優しい人」というのは、おおらかでもおっとりでも鈍感な人でもなくて、実は、いつも怒ってる印象を持たれる人より、一番激昂しやすい人なんじゃないかな。
優しい人、って定義がすごく曖昧だけど、今回は" いつもニコニコしていて、怒っている姿を想像出来ない人と言われる人 "に目をあててみる。
そういう人たちは、普段の生活の中からで他の人が気づかないような所に、不便さ・居心地の悪さ・不快感をたっくさん感じていて、その経験から「私ならこうしないのに」と学んでいる人なんじゃないかな。
そして、そういう人達は自己啓発書を読まずとも、そこに書かれてあることは既に自然に出来ている。身についている。だから、人の嫌がることをあまりしない。マナーがないなんてほとんど言われない。
優しければ優しい人ほど、普段の生活から怒りを通じてたくさんの事を学んでいて、ルールをたくさん持っている。
つまり…普段からめちゃくちゃ怒りまくっているということに繋がらないか。
ただ、その感情を「怒り」としてそのまま出すと、自分も周りもしんどくなるし、その場を取り繕うのもめんどくさいということを分かっているから、「優しさ」という形や雰囲気に変えて、表に出しているんだと思う。
本当におおらか・おっとり・のんびりさんタイプなのか、どっぷり怒りを内に溜め込んでいるタイプなのかを見分けるにはまた今度書くとします。
(ちなみに、私は「優しい人」っていう言葉が大嫌いだけど、良く言われる。それは、私がその「優しい人」の雰囲気に当てはまるから。笑いの沸点が低いからいつも笑っていて、のんきな人、お調子者、明るい人と思われているから。
でも、優しい人って表現はすごく曖昧。私をどうにも形容できないときにとりあえずで取り繕った言葉として受け止めてしまう。とりあえず優しい人って言っとけば当たり障りないだろ、って思ってるんじゃないかと勘ぐってしまう。
その勘ぐりが、私はめちゃくちゃめんどくさい。そして、この曖昧さは苦手だ。)
言葉って難しいな。伝え方って本当難しいなー。
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