りさねこブログ

1988年生まれ。アラサー。 本を読んだり、人と語るのが好き。感じた事を吐露する場所。

【ハイクまとめ】すい臓がんだった父の看病中のつぶやき【前編】

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久しぶりにはてなハイクを見た。

父が亡くなる数日前から、つぶやき始めたのを思い出した。

 

ツイッターでは、友達がいすぎて身近すぎて、色々と赤裸々には書けなかった。

 

書いたら心配かけるだろうし…、

それに今連絡来ても、返信する余力は無い、、、

 

ということで、ちまちまとハイクに書いていた。

 

(父のことはここに書きました。 「すい臓ガンの父が、危篤状態からの回復。感じた事。 - りさねこブログ」)

 

 

あれから3年、

忘れてることも少しずつあったので、

私自身の備忘録ということで、

あの頃のハイクをまとめてみた。

 

 

※前編は、亡くなる前まで。

 

 

■亡くなる2週間前

これが最期の入院になった。

 

看病中の父親

真夜中だけど、すい臓癌患ってる父親がまた入院したみたいだ。ちょうど1週間前、退院したばかりなのに。一安心したところなのに。私は遠くにいるから、すぐ実家には帰れないのに。

誰かに、「お前、気を抜くなよ。気を抜いたら、父親一瞬で連れてくぞ」って言われてるみたいだ。しに神か。
辛い。
by リサ 2014/03/18 1:55:36

 

(ここにも書きました。「すい臓がんの父が、再び入院した。感じた事。 - りさねこブログ」) 

 

悲しいとき

元気出そう。私はこれからを生きていくんだから。
by リサ 2014/03/18 18:24:50

 

 

リサ

父は前より悪くなっている。肝臓と肺に水が溜まっているとのこと。肝臓の水には膿が溜まっている。きっとのうに膿が溜まった分だろう。肺に水があるから鼻からチューブ入れて酸素吸入してるらしい。
いよいよ本当に腹をくくらないといけないか。
by リサ 2014/03/20 22:41:19

 

 


気がかり

バイト始めたばかりなのに、父の看病のため休みをお願いしなきゃならなくなった…。どちらも疎かにしたいわけじゃないのに。誰も悪くない。
by リサ 2014/03/21 14:43:07

 

 

 

■亡くなる1週間前

東京から実家に帰ってきた。

私自身、今回が最期の看病だと、何となく感じていた。

29日には東京に帰るつもりで、そう父にも伝えていた。(と思う。)

 

 

父の状態

夢と現実の間を行き来している。いや、もうほぼ夢の中にいて、脈絡のないことを突然言い出す。つきっきりで介抱している祖母も、今回はすごく辛そう。父はこのままなのだろうか。
by リサ 2014/03/24 3:54:26

 

 


良かったぁ

夕暮れの天気がいいなぁ!
by リサ 2014/03/24 17:37:3

 

 

ひとりごと

気持ちが上がったり落ちたり上がったり落ちたり、だ。先が見えない看病はしんどいな。でも先が見えた看病だとしたらこんなに一喜一憂することはない。もしかしてまだイケるかも…と賭ける希望は持って居たい。「父親の命はギャンブルじゃない何だと思ってるんだ」と伯母たちには怒られそうだ。でもさー父、あと2ヶ月もしない後に私の結婚式だよー。もうちょっとがんばろーよー。。
by リサ 2014/03/25 10:26:09

 

 

ひとりごと

父がリハビリを始めました(^_^)と言ったら、「え…」「パパの体調知った上で判断したの?」と伯母。じゃあ伯母がその場に居たらどうその場を丸められたのか。何と言ったのか。もう先は長く無いと感じ始めていても、自分の未来にかけたい父のやる気はどこで消化したらいいのか。
あぁ…私が正しくて伯母は間違ってると言いたいんじゃない…きっと正解なんてないんだよな。私はただ父が、やりたくないと思っている事をさせないように気を配ることしか出来ない。もどかしい。

伯母にそう言われて悲しくなった本当の理由は、「あなたの判断は間違えてるよ」と言われた腹立たしさをぶつける所が無かったからだ。
by リサ 2014/03/25 10:38:03

 

 

おやすみなさい

明日良い日になりますように。
by リサ 2014/03/25 22:56:1

 

 

おはよう

今日は雲の動きが早いです。風が強いのかな。晴れてる。
by リサ 2014/03/26 9:04:5

 

 

ひとりごと

病院に居たら分からないけど、ハイク観てたら桜の写真をUPしている人達がいるので助かる。ちょっと和む。
今日の父は熱のせいで落ち着きがなくて、身の置き所がない感じだ。病室から出れたらまたちょっと違うのかなぁ。。
by リサ 2014/03/26 10:02:12

 

 

ひとりごと

人って歳を取ればとるほど身体に感じる痛みには強くなるのかな。それとも弱くなるのかな。
by リサ 2014/03/26 21:03:32

 

 

 

■亡くなる2日前

この日が本当に辛かった。

早朝からハプニング。

この頃には父はもう自力で起き上がれない為、トイレも1人でできない。

なので毎回看護師さんを呼ぶのだけど、その時は交代?の時間でとてもタイミングが悪く、

何度もNC呼んだし急いでほしいと伝えたのに、我慢しきれずベッドで漏らしてしまった。

その時のやるせなさと悔しさを1日引きずる。

 

 

おはよう

疲れがピークに達しようとしている。病院に連泊5日目。ささいな事でイラつく。薬のせいで父から辛くあたられるのは分かっているのに上手く意思疎通取れない。寝たい。
by リサ 2014/03/27 8:30:16

 

  

ひとりごと

看病の中で色んな事を思う(思っては忘れるんだけど…)親もひとりの未完成な人間なんだね。小さい頃は大人はみんな痛みに強い人達なのだと思っていたけど、そうじゃないんだね。「痛み」って身体的なものだけではなく、気持ち的なものも。家族の人間関係のギクシャクした感じや、上手く行かない家計のやりくり。今の父には、取り囲む全てのものが痛そうだ。もしかしたらこの治療も。私達の結婚式に出ることも、痛みの一つなのかもしれないな。
by リサ 2014/03/27 12:44:41

 

 

おやすみ

父の体のリズムが昼夜逆転してる。寝言が多くなった。天使やら教祖様とか言い出した。やはりそういう夢も見るんだろうな。
明日良い日になりますように。
by リサ 2014/03/27 23:05:02

 

 

 

■亡くなる前日

東京から帰ってきてから1週間。

一日中病院でつきっきり、父も眠りが浅く、私もほぼ眠る暇なく。

そして私はベッドもなく、横になるなら、床で。足も伸ばせない。

 

母も祖母もみんな疲れてた。体力も気力も限界だった。

 

 

おはよう

ございます。
自分のキャパの小ささを感じる。父の寝ボケ話に笑える余裕がほぼ無くなった。看病側も父にも、疲れと飽きが見えてきた。
言葉が悪いけど、不健康の末の代償は辛すぎる。やめられなかったヘビースモーカー、酒、発散出来ずに溜め込んだストレス。仕事も性格も状況もパートナーとの相性も…父には上手くやりくりするのには辛すぎたんだろうな。もう…なんて色々とへたくそなの…父も自分も…。
by リサ 2014/03/28 9:05:11

 

 

何の報告かわかりませんが

笑った。父が突然「『ス キ ン ア ラ グ レ ッ ト』っていう豆料理の食べ方を教えて」と言った。名前も初めて聞いたし、名前はスゴそうだから肉や魚料理なのかと思ったらなぜか豆だし、だけど料理名を付けたのは父だと。支離滅裂ー涙でたよ。なんだよそれー
by リサ 2014/03/28 11:33:48

 

 

ひとりごと

ハイクには猫が多いなー。猫好きな人が多いのかな。私も猫大好きだからとても癒される
by リサ 2014/03/28 12:04:45

 

 

 

 

■亡くなる前の夜

あまりに憔悴していたので、母が代わってくれた。

1日帰ってゆっくりベッドで寝て、

明日からまた看病がんばろうと思っていた。

 

 

ただいま

さっき実家に帰り着いた。父用の手すりが、所々についていた。今日は6日ぶりにベッドで寝る。家に私の部屋は無いので、父のベッドで。いつもここで何を考えて寝てたんだろう。
by リサ 2014/03/28 16:06:56

 

 

おやすみ

父の心電図が乱れたらしい。もうそろそろかもしれないと。今日は寝て、明日早く家を出よう。父宛に手紙も書いた。父にありがとうって言いに行こう。
by リサ 2014/03/28 22:42:21

 

 

 

 

■数時間前、夜中

しーーーーーーーん、とした夜。

耳にイアホンつけたまま、

Tracy Chapman - "Fast Car" (Official Music Video) - YouTubeをずーっと聴いていた。

 

 

ひとりごと

寝てたのにちょっと起きちゃった。
今日めずらしすぎる人から突然メールが来た。その人から連絡が来るなんて、何年ぶりだ?10年ぶりぐらいかな?
中学のとき好きだったんだけど、別れたくないから付き合わなかった先輩。はじめてそんな気持ちにさせてくれた人。
お互いきっと好きだったんけど、結局何も言わずに離れちゃったんだな。
あー、あまずっぱいね。
中学生だったのに、生意気だったね。
何かを感じたのかな。ピピピーっとね。
by リサ 2014/03/29 1:34:38

 

(これについては、ここにも書きました。「父が起こした奇跡 - りさねこブログ

 

 

ひとりごと

今自分は、この出来事を乗り越える為にこの方法を使って経験しておく時期なのだろうという事が、今はなんとなく分かる。驚くことや突拍子もないことが起きてもおかしくない、むしろこれが起きる事は前から決まっていたんだろうと、妙に納得している自分がいる。
神経が研ぎ澄まされているのかもしれない。
いつかも同じ経験をした。就職のときだ。
by リサ 2014/03/29 1:47:31

 

 

これが、亡くなる前、最後のハイクでした。

この3時間後に息を引き取りました。

 

 

 

 

■亡くなった2日後

告別式の前の日。

これは父の棺の横で打ったかな。

 

父。

昨日の朝方、父が息を引き取りました。53歳。若かった。
息を引き取るその瞬間は立ち会えなかった。けど、直後に会えました。私が来る前に息を引き取りたかったのかもしれません。父はきっと私に最後の姿を見せたくなかったのだと思います。最後まで優しい父でした。

会った父はまだ温かくて、まだ生きているようでした。
顔を見た瞬間、悲しみもあったけれど、「お疲れ様、本当にお疲れ様…」と安堵感がありました。言おうと思った言葉というより、ほろりと無意識で出た言葉で、不思議な感じでした。

いつでもどんなときでも愛をくれた父。どんな時でも私のことを想ってくれた父。
まだまだ娘の成長を見たい、とずっと頑張ってくれて本当にありがとう。娘で居られて本当に幸せでした。結婚式には間に合わなかったけどね、精一杯頑張ってくれて本当にありがとう。
これからは、どこに行こうともずっと一緒に居られるよね。

次は私の子どもとして、近いうちに会いましょう。それまで天国で休んでね。

今回この時期には色んな奇跡がありました。父が起こしたのかもしれません。それはまた、落ち着いたらまとめておきたいと思う。
by リサ 2014/03/31 0:05:42

 

 

 

 

以上、前編です。

 

 

改めて読んで、つくづく思ったのは、

ハイクに残しておいてよかったなぁということ。

覚えてるつもりでも、忘れてることがある。

懐かしいです。

 

 

後編は、亡くなったあとの気持ちの整理を書きます。