選択肢の広さ
今は、昔に比べて手に入る情報量がかなりかなり多くなっている。
みんな物知り。
物知らなくても、
携帯があればだいたい、どこでも、いつでも、調べられる。
情報がたくさんある。
情報がたくさんあるから、
自分の選ぶ選択肢がたくさんある。
自殺、殺人。
それも、じぶんが取り得る選択肢のひとつ。
取り得るというだけで、「取っても良い」選択肢ではない。
情報がたくさん手元にあっても、選択肢がたくさんあっても、
それを選ばない勇気を持ち合わせておくほうが賢い。
何が良い選択肢なのか。
死ぬことが、殺すことが、良い選択肢なのか?
少なくとも、正しい選択肢でないのは確かだ。
良い選択肢なんて人の価値観で変わる。だから判断はつけられない。
だけど、自分が周りとの関わりの中で生きていることを分かっているなら、
上記の選択肢は正しくないことは明らかだ。
人とのつながりを感じない、感じられないひとが、上記の選択肢をとる。
つながりのない人なんて居ない。
みんな、誰かが作った建物、道路の上に立っている。知り合いではないけれど、"誰か"が作ってくれたから私はここに座れていて、立てていて、眠れる。
誰かが作った料理を、野菜を食べている。
これを"誰か"とのつながりと言わずに何と言うのか。
つながりなんて、相手と共有しなくとも自分がつながっている、つながっていたいと思えば繋がっているものなのだから。
たとえ自分が嫌だと思ってもつながっているものなのだから。
きっとそういうものだと思う。
共有しなくとも、強要しなくとも。心の中でひっそり思えばいい。
様々な選択肢がある中、
それを選ばなかった人が最終的には偉いんだ。
つながりを持って生きているんだと気づき、その選択肢を選ばなかった人が賢いんだ。
情報を精査する力を、知識を。
溢れる情報と選択肢に鵜呑みにされない勇気を。
- 作者: 鈴木邦男
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